すっきり爽やかな香りの常緑ハーブ、ローズマリー。
暑さ 寒さ 風に強く、丈夫で育てやすい、
代表的な人気のハーブです。
顔を近づけて匂うだけで、
一瞬で良い気持ちにさせてくれます。
種類は大きく3分類
● 立性:まっすぐ上に伸び、大きなものは2mくらいにもなる
● ほふく性:高さ30cm程で地を這うように伸び、グランドカバーとしても人気
● 半立性:上にも横にも生長する
花期
春から秋にかけて水色や青紫、ピンクの花が咲く
育て方
日なた、水はけ、風通しの良い場所を好み、高温多湿には弱い。
室内で育てる場合は、日当たりの良い窓際がベスト。
水やりは土の表面が完全に乾いたら、
鉢底から流れ出るくらいたっぷりとあげましょう。
肥料は必要なく、あげるとしたら
緩効性肥料を少しでOK。
鉢植えの場合は、根詰り防止のため
1~2年に1回程度、春か秋に植え替えがベスト。
根を傷めないよう気を付け、一回り大きな鉢に
新しいハーブ用培養土を用い植え替えましょう。
地植えにした場合は、定植時にたっぷりと水やりをします。
苗が生長したあとは、基本的に水やりの必要はありません。
害虫
基本的には虫がつきにくいハーブです。
高温多湿に弱いので、
茂りすぎて風通しが悪くなったりすると
根腐れを起こしたり、カイガラムシやメイガ、
ハダニがつくことがあります。
定期的に収穫し、隙間を維持しましょう。
病気
●うどんこ病
成長を妨げるカビ菌で、
葉や茎に白い粉状のものが現れます。
発生したらすぐに切り取り、
軽症ならそのまま放っておきます。
ローズマリーを食用で使っている方は
なるべく農薬は使いたくないと思いますので、
まずは自然なもので除菌対策を工夫してみましょう。
■ 重曹水スプレー:重曹 1g + 水 500ml
■ お酢スプレー :食用酢 3ml + 水 350ml
葉と茎が十分濡れるまでしっかりスプレーします。
収穫は年中OK
洗ってそのまま、多様に使えます。
肉・魚料理の香りづけに
ポテトやきのこ料理に
イタリアンとの相性は抜群
■ オイルの瓶に一枝入れておくと酸化防止に
■ 揚げ油に入れて具材と一緒に揚げると、
ほんの少し爽やかな香りが付きます。
使用後の油に入れて、酸化防止・抗菌作用も。
増やし方
1. 春か秋に、新しく生長した元気な部分10cm位の枝を斜めに切る
2. 1時間くらいコップに入れた水を吸わせる
3. 新しい培養土に差し、たっぷり水をあげる (古い鉢土はNG)
4. 明るい日陰に置き、土が乾燥しないように適度に水やりする
5. 数週間後に根や葉が出てくれば成功!
猫とローズマリー
観葉植物や花を食べてしまう猫がいて、
室内に植物は置けないという話もよく聞きます。
しかしローズマリーは猫が嫌いなハーブでもあり、
しかも食べても大丈夫です。
天然の酸化防止剤としてローズマリー抽出物を
使っているキャットフードもありますので、
安心して育てられます。