阪神間のある閑静な住宅地で、エクステリア総合リノベーションが完成しました。この地に100年から居住されておられる由緒ある邸宅です。
Before
休暇にはご家族や御親族が集まられます。車の台数も多くなるのでガレージを広げるため、手前の平屋を解体してガレージにする計画です。奥に見える蔵は築100年の歴史的建造物です。
After
5~6台は駐車できる広いガレージになりました。
日本家屋ともなじむナチュラルカラーの化粧ブロック+アルミフェンス
自転車やバイクが楽に出入りできる様にスライドオープン扉を設置
裏口用に新たに門柱と伸縮門扉も設置しました。
外からの目隠しにもなる高さ1.6mのアルミ門扉
駐輪場の屋根は3枚設置しています。リフォーム工事なので既存建物に高さを合わせないといけません。大きさ、高さ等バラバラになりましたが、職人さんの技量で極力雨が入り込まないようにラップさせて納めました。屋根材はもちろん熱線ポリカーボネート材で、明るさを維持しながら太陽熱や紫外線をほぼ99%カットします。
建物解体直後の蔵の側面。ブルーシートの部分は全て土壁です。梅雨時期でこれ以上解体したら崩れそうだったので、急遽計画を変更しました。
土壁がむき出しで雨が降ったら崩れそうでした。太い角材を縦横に入れ補強下地を造り、合板を全面に貼りつけました。とりあえずこれで雨が降っても大丈夫です。
合板下地の上に鉄製波板葺小波を貼りました。既存の鉄板波板と色目が合わず、色合わせで現場で塗料を調合し再塗装しました。足元はコンクリートで固め、ぼろぼろになっていた屋根部分も張り替えて見違えるほどきれいになりました。
側溝の幅が広く、高さもまちまちで既製のグレーチングでは合いません。チェッカープレート縞鋼板を現場で熔接加工して納めました。
担当プランナー:松岡 博孝
■プランナーコメント
U様は弊社ホームページからご連絡頂きました。ちなみにご長男様でした。お施主様のお父様のご意見もお聞きし、初回プランから大きな変更点もなくご契約となりました。工事時期が梅雨になり、計画通りに出来なく焦りました。一番苦労したのはガレージの掘削時、ショベルカーが自重で埋まってしまう事でした。よく見たらガレージの土は蔵の土壁でした。ユンボ、ダンプは車両自体が重い為、柔らかい土壁では耐え切れず乗せただけで沈んでしまいました。急遽25~30m3程の土(ダンプ車15台分)を搬出し、新しい土を持ってきてセメントを混ぜて改良しました。梅雨と時間との闘いでした。また、蔵の側面は当初ラスカットボードにモルタル仕上げの計画でしたが、解体した状態で判断して工事内容を変更しました。エクステリアの職人さんでは普段あまり扱わない木材で下地を組み合板を貼りました。いわゆる大工仕事です。予定外の板金工事など計画通りではありませんでしたが、無事完成して良かったです。
歴史ある建物をリフォームする難しさや緊張感、スピードの大切さ等が重要なポイントだったと改めて実感しました。完成後、ご長男様よりお電話をいただき、『梅雨時期でやりにくかったけど希望通りになりました。ありがとうございました』とありがたいお言葉を頂きました。頑張って良かったです。
歴史ある建造物を残していく大切さも学ばさせていただきました。
U様、これからも末長くお付き合いの程よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
HIROTAKA MATSUOKA
ご相談はお気軽にご連絡ください