今回は設計部のmanaが担当いたします。
光源の性質についてのお話です。
光源の性質を表すものに
「効率」や「寿命」がありますが
「色温度」や「演色性」はご存知でしょうか。
色温度とは
光源の色を示すもの
色温度が低いと光源の色が赤い
色温度が高いと光源の色が青白い
(低い)赤-黄-白-青(高い)
色温度が低い光源を用いた場合、暖かみのある雰囲気となります。
色温度の単位は『K(ケルビン)』で表します。
演色性とは
視対象の色の見え方を表す特性
昼間の自然光の下での色の見え方に近いほど演色性がよい
「平均演色評価数」
これは昼間の自然光の下での色の見え方と
光源で照らされた時の見え方の
変化の大きさをもとにした数値。
演色性がよいほど演色評価数が高く、最高値は100です。
光源の性質をいくつかご紹介いたします。
白熱電球
前々回にも少し紹介したので重なる部分もありますが、もう一度・・・
白熱電球はフィラメントに電流を流して加熱し
熱放射によって発光させます。
価格は安いが、消費電力が大きく寿命が約1000時間と短い。
色温度:低い(2850K)
演色性:非常に高い(平均演色評価数100)
ハロゲン電球
白熱電球にハロゲンガスを注入したもの。
店舗等のスポット照明に用いられる。
寿命は短いが、白熱電球の約2倍はある。
色温度:低い(2850K)
演色性:非常に高い(平均演色評価数100)
蛍光ランプ
電極間の放電により発生した紫外線が、ガラス管内に塗ってある
蛍光体にあたって発光する。
効率は高く、白熱電球の3~5倍
寿命は3000~10000時間
色温度:高い
昼光色(6500K)が一番高く
昼白色(5000K)
白色(4200K)の順に低くなる
演色性:比較的高い(平均演色評価数64)
これら3つの光源は身近で使用されていましたが
現在ではLEDの普及により使用が減ってきています。
照明を選ぶ際の参考として色温度をみてみましょう。
明るく澄んだ空間がよいなら色温度の高い照明
暖かく落ち着いた空間がよいなら色温度の低い照明
用途に合わせて選ぶと雰囲気づくりもよくなると思いますよ。