今回は、多様化する植栽の背景についてお話します。
エクステリアの分野は、これまで、戸建住宅の外廻りを主たる業務の範囲としてきました。
しかし、今後それだけに留まらず、新しい分野にも対象を広げることが求められています。
そうした背景には、地球温暖化が世界的に注目され、1997年のいわゆる「京都議定書」により、地球温暖化の要因と考えられる二酸化炭素をはじめ温暖化ガスの削減の数値目標が定められ、国家をあげてその実現に取り組むことを国際的にも約束していることが挙げられています。
また、国内的にも都市部におけるヒートアイランド現象が加速し、社会的問題として広く認識されるようになったこともあります。
このように、広い意味の環境問題に対し、緑化はきわめて重要な意味を持ち、そのため特に大都市においては建築物の屋上や、壁面の緑化の必要性が指摘されているのです。
次回はこの話の続き、屋上緑化に期待される効果についてお話します。