今回は設計部のmanaが担当いたします。
この10年でLED照明が普及してきていることは
目に見えて感じていることと思います。
LED照明は「第4世代のあかり」と言われています。
第1世代のあかり→ロウソク
古くはロウソクやたいまつ、ランプなど火を使用し明かりを確保していました。
第2世代のあかり→白熱電球
19世紀になり、照明は火から白熱電球に姿を変えました。
第3世代のあかり→蛍光灯
20世紀には、白熱電球から蛍光灯が使われるようになりました。
第4世代のあかり→LED
最近ではオフィス、店舗、住宅などに限らず
信号機、自動車などにもLEDが使われています。
LED照明が市場に出回った当初は値段が高く感じられ
敬遠されることも多かったですが、最近では価格も少し抑えられ、
電気代が安く寿命が長いという特徴が生き、普及してきました。
白熱電球、蛍光灯、LEDの消費電力と寿命を比較してみると
消費電力
白熱電球 ~1,000W
蛍光灯 4~220W
LED ~10W
寿命
白熱電球 1,000~2,000時間
蛍光灯 3,000~10,000時間
LED 約30,000時間
進化と共に消費電力が抑えられ、寿命が長くなったことが分かります。
第5世代は? 近未来、また新たな照明が開発されるのでしょうか??
LEDとは
Light
Emitting
Diode
の略で日本語では「発光ダイオード」といいます。
白熱・燃焼・放電などによらず、電気エネルギーを直接
光に変える半導体素子であり、点灯応答時間が短い。
点灯した瞬間に100%点灯します。
ちなみに蛍光灯は点灯した瞬間は70%程度の状態であり
数秒後に100%点灯となります。
長寿命で、白熱電球の約40倍、蛍光灯の約4~5倍の点灯を維持できます。
蛍光灯ではオン・オフを繰り返すと寿命が短くなる
特性がありますが、LED照明は寿命に影響ありません。
低発熱なので離隔距離の確保も気になりません。
植栽帯に照明を設置する際に植栽への熱の影響もなく
子供などが接触して火傷するなどの心配もありません。
より安全なライトアップ計画が可能です。
消費電力が少ないため、電気代が節約できます。
例えば1kW/hを24円とした場合
60Wの白熱電球を毎日5時間点灯したら
1年で2,628円となります。
60W形のLED電球は白熱電球の約1/10
1年で262.8円となります。
1つの照明で1年間の差がこれだけあるので
複数個と換算すればかなりの節約となります。
LED照明のデメリットをあげると
高温に弱く、熱が蓄積すると寿命が短くなる。
価格が高い。
発熱が少ないため、雪が解けにくい。
電気部品を多数搭載しているので、異常発熱・衝撃などで故障する可能性もある。
などです。
LED照明が最も特性を発揮できるのは演出照明です。
コンピューターや制御システムを取り入れ
自由なフルカラー演出を行うことができます。
LED単体は非常に小さく、形状の自由度が高いです。
輝度が高く、サインとしての視認性や誘目性もよい。
年末から年始にかけ、様々なところでイルミネーションを
中心としたイベントが多く開催されています。
これらもLED照明の普及によるものかもしれないですね。