今回は設計部のmanaが担当いたします。
前回、照明の歴史についてお話ししましたが
近年普及してきたLED照明について
お話ししたいと思います。
LEDとは
Light
Emitting
Diode
の略で日本語では「発光ダイオード」といいます。
白熱・燃焼・放電などによらず、電気エネルギーを直接
光に変える半導体素子であり、点灯応答時間が短い。
点灯した瞬間に100%点灯します。
ちなみに蛍光灯は点灯した瞬間は70%程度の状態であり
数秒後に100%点灯となります。
長寿命で、白熱電球の約40倍、蛍光灯の約4~5倍の
点灯を維持できます。
蛍光灯ではオン・オフを繰り返すと寿命が短くなる
特性がありますが、LED照明は寿命に影響ありません。
低発熱なので離隔距離の確保も気になりません。
植栽帯に照明を設置する際に植栽への熱の影響もなく
子供などが接触して火傷するなどの心配もありません。
より安全なライトアップ計画が可能です。
消費電力が少ないため、電気代の節約になる。
例えば1kW/hを24円とした場合
60Wの白熱電球を毎日5時間点灯したら
1年で2,628円となります。
60W形のLED電球は白熱電球の約1/10
1年で262.8円となります。
1つの照明で1年間の差がこれだけあるので
複数個と換算すればかなりの節約となります。
LED照明のデメリットをあげると
高温に弱く、熱が蓄積すると寿命が短くなる。
価格が高い。
発熱が少ないため、雪が解けにくい。
電気部品を多数搭載しているので、異常発熱・衝撃などで故障する可能性もある。
などです。
LED照明が最も特性を発揮できるのは演出照明です。
コンピューターや制御システムを取り入れ
自由なフルカラー演出を行うことができます。
LED単体は非常に小さく、形状の自由度が高いです。
輝度が高く、サインとしての視認性や誘目性もよい。
年末から年始にかけ、様々なところでイルミネーションを
中心としたイベントが多く開催されています。
これらもLED照明の普及によるものかもしれないですね。