第14話 「擁壁の話」
設計の山田から 11話の続き 擁壁の構造計算ですが、
設計条件を 決めていきます。
土圧係数(K)摩擦係数(μ) 内部摩擦角(∮) 壁面摩擦角(δ)
表面載荷 コンクリート単位体積重量 背面土の単位体積重量 地盤許容支持力
土圧係数 摩擦係数 背面土の単位重量は、土質によって異なります。
土質は、3種類にわけられます。
宅地造成規制法施行令7条別表第2.3.4.より
第1種として 岩、岩屑、砂利又は砂利まじり砂
土圧係数0.35 摩擦係数0.5 単位体積重量1.8t/m3
第2種として 砂質土 真砂土 関東ローム層 硬質粘土その他これらに類するもの。
土圧係数0、4 摩擦係数0.4 単位体積重量1.7t/m3
第3種として シルト、粘土又はそれらを多量に含む土
土圧係数0.5 摩擦係数0.3 単位体積重量1.6t/m3
※兵庫県は、土質データーがない場合第2種で、大阪府下は、第3種で
計画することができます。
地盤支持力は、標準貫入試験 もしくは、サウンディングデーターから算出します。
背面土圧 表面載荷による土圧 水平力 鉛直力を求め
次に擁壁の形状から各部位ごとに重量を求め モーメントを出します。
上記の条件で、転倒 活動の安全性の検討を行い 安全率1.5以上で、OKとなります。
地盤支持力の検討もお忘れなく。
安全が、確認できたら部材算定となり コンクリートに対する鉄筋量を計算し、
施工しやすいピッチで、配筋図を作成します。
各自治体で 手引書があります。これらを参考に 開発指導家科と 協議の上、
申請します。
今回は、触りだけ。
続きは、次回お楽しみに。
外構工事と造成工事は、同時に計画しないと 外構を軽視して造成をすると、
後で後悔することとなりかねません。
造成の知識があるスタッフと プランを勧めてください。